さて、今でこそ精製していない玄米は、食物繊維やビタミンが豊富であることなどから、健康に良い食材として認知されていますが、1975年から80年当時、玄米の栄養価値についての認知度は高くはありませんでした。
何度かの中断こそあったものの、80年に亡くなるまでジョンは玄米菜食を続けていました。ヨーコの影響を受けたと思われるジョンの食スタイルは、健康に良いというメッセージとともに、菜食主義の世界的な広がりに少なからず影響を与えたことは間違いありません。
玄米菜食は日本の伝統的食文化といっても過言ではありません。現在、和食は世界遺産として広く世界で評価されています。しかし、すでに1977年、米国議会で発表された通称「マクガバン・レポート」においては、肉食中心の西洋の食文化を批判しながら、精製していない穀類、季節の野菜、魚介類中心の日本食、特に元禄時代以前の日本の伝統食こそ「理想の食事」だと高く評価されているのです。
あなたもトライしてみてはいかがでしょうか。
ビートルズの食生活から学ぶ健康