科学が証明!ストレス解消法

キングカズにならう 嫌みを激励に変える「無効化」のすすめ

キングカズは張本氏の「引退勧告」を「激励」と認識(C)日刊ゲンダイ

 人と人との会話は相互行為であって、誰かが発した言葉の意味は発した瞬間に確定するものではありません。何かを言った時、自分なりに思う意味は頭の中に生まれますが、それは「相手に、こう思ってほしい」というイメージや希望でしかなく、必ずしも他者が自分が意図した意味合いで受け取ってくれるとは限りません。会話における言葉の意味とは、あくまで相手に渡った時に決まるのです。

 であれば、受け取る際に、自分の都合の良いように解釈してしまえばいいのです。「いつまでちんたらと仕事をしているんだ」と言われたら、嫌みと解釈するのではなく、「効率良く仕事ができるように考えろ」と言われている、つまりは「助言」と解釈してみてはいかがでしょうか?

 もちろん、日常的にモラハラまがいの言動を受けているのであれば大問題です。しかし、小言や嫌みの類いであれば、額面通りに受け取って、そのたびに小さなストレスをため込むよりも、無効化してしまった方が精神的に気持ちが楽になるはず。嫌みをそのまま、のみ込まないように!

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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