Bさんが得た情報では、熟練者がO-リングテストを行えば、いまの治療薬がその人の体に合っているか、薬の量はそれでよいのか……といったことが分かるといいます。また、O-リングテストでは、がんの存在する場所が病院の精密検査以上の正確さで分かるともいうのです。
私は以前、O-リングテストについて書かれたある精神科医師の著書を読んだことがあります。 まず患者が親指ともう1本の指先でアルファベットの「O」のような丸いリングをつくります。次に診断する側も同じようにリングを両手でつくり、患者がリングをつくっている2本の指を左右に開こうと引っ張ります。開かれまいと抵抗する患者の指の筋力の変化を読み取ることによって、指の輪が離れるかどうか、その指の筋力などから体の状態が分かるというものでした。もしかしたら、精神科領域での治療に有用な場合があるのかもしれません。
がんと向き合い生きていく