股間の痒みは水虫かも…汗をかきやすい若い男性は特に要注意

写真はイメージ
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 股間がかゆい……。そう思っていても、場所が場所だけに、すぐに病院に行かずに様子を見ようという人も多いだろう。

「セックスをしていて股間が痒い場合、性感染症の可能性があるため、医療機関を受診すべき。しかしセックスをしていないのに股間の痒みがある場合も、早い段階で医療機関を受診すべきです」

 こう言うのは、性感染症を専門に診る「プライベートケアクリニック」の尾上泰彦院長だ。

 尾上院長によれば、セックスが関係なく起こる「股間の痒み」の原因として、まずインキンタムシが考えられる。インキンタムシは水虫の原因として知られる白癬菌による皮膚疾患。白癬菌は高温多湿を好み、発汗しやすい若い男性の股間によくみられる。痒いからと掻きまくっていると、皮膚の色素沈着が起こり茶色くなる。治療は抗真菌薬で行う。“水虫薬”は市販品もドラッグストアに並んでいるが、自己判断で股間に使うのはNGだ。

「外陰部に塗ると、思わぬ薬の副作用が出ることがあります。医師の判断が必要です」(尾上院長)

 次に考えられるのは、陰嚢の皮膚掻痒症。内臓疾患の前触れとして起こることがある。

「代表的なのは糖尿病です。がんや腎不全などで起こることもあります」(尾上院長)

 性感染症の専門の医療機関でなくても、インキンタムシなら皮膚科で、糖尿病などは内科で診てもらえる。痒みは生活の質も(QOL)も下げてしまう。我慢はしないで専門家の判断を仰ごう。

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