時間栄養学と旬の食材

【豆腐】脳卒中が心配な季節だからこそ朝に食べたい

豆腐は朝食べるのがいい(C)日刊ゲンダイ

 その他にも、脂肪肝や認知症にも効果的なレシチン、老化のもとになる脂肪酸の酸化を防ぐサポニン、腸内の善玉菌やビフィズス菌を増やすオリゴ糖、骨や歯の成長に関わるカルシウム、糖尿病の治療や予防に期待されるトリプシンインヒビター、骨粗しょう症やがん、動脈硬化に効果的なイソフラボンなどさまざまな機能性が明らかになってきています。豆腐を多く食していた地域に長寿者が多いことからも、健康的に長生きするための必需食品かもしれません。海外でも「TOFU」として注目されています。

 豆腐には2種類ありますが、若干栄養価も変わります。木綿豆腐は作る過程で水分をしぼるため、栄養分が圧縮されます。そのため、タンパク質、カルシウムが、絹ごし豆腐に比べると2~3割多いです。逆に絹ごし豆腐は、しぼらない分、水溶性の栄養素が残りやすい。ビタミンB群やカリウムが木綿豆腐より多いといわれています。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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