家族3人がコロナに感染…自宅療養を漢方薬で乗り切った

家庭内感染も増えている(C)日刊ゲンダイ

 Aさんは1日で熱が35度台まで下がったが、腰痛と肩甲骨から首筋までの強烈な筋肉痛のような痛みに襲われた。久保田さんは引き続き3種類の漢方薬、ビタミンCを服用することと、湿布を痛みのある部分に貼るよう指示。1月13日には痛みは、ほぼ取れた。

■軽症で重症化リスクがない人に限る

 娘はサークル仲間とZoomでやりとりできるほど元気。熱も36度台で、3日間は板藍根、藿香正気散、川芎茶調散、ビタミンCを。ところが4日目(同15日)に軽い頭痛と鼻炎が少々出てきたため、板藍根と辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)に替えた。5日目(同16日)には嗅覚が鈍った。2種類の漢方薬を継続して飲み、嗅覚異常は10日間が過ぎる頃には元に戻った。

 息子は37~38度の熱、咽頭痛、激しい頭痛が続いた。服用した漢方薬は板藍根、藿香正気散、玉屏風散。3日目(同14日)の夜には板藍根、川芎茶調散、銀翹解毒散(ぎんぎょうげどくさん)に替えた。同15日には熱が36・7度に下がったので、玉屏風散と銀翹解毒散に。翌16日からは平熱だが薄い鼻水と、鼻炎による鼻のかみすぎで中耳炎のような症状が出てたので、板藍根、玉屏風散、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)にした。

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