セックスが痛い

コンドームの正しい知識で痛みから開放される人もいる

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 性交時の痛みに特化した情報サイト「FuanFree/ふあんふりー」を開設して半年が経過しました。おかげさまで多くの人に読まれていてうれしく思います。

 どんな人がサイトを訪れているのか数字を追うと、男性が4割もいました。性別問わず読まれることを想定してサイトを構成していますが、性交痛に悩む当事者は女性が中心なので、男性は2割程度と予測していたんです。でも、その2倍! それらの男性がどのページにアクセスしているのかというと、「コンドーム」に関するページです。

 若年層では、セックスで痛いと真っ先に頭に浮かぶのがコンドームです。一方、今までネットに情報がほとんどありませんでした。ふあんふりーでは、コンドームに関する2種類のページを用意しています。

 1つは、コンドームで起きやすい「ラテックス(天然ゴム)アレルギーに関して」のページ。そしてもう1つは、SNSでコンドームについて情報発信をしているコンドームソムリエエーAiさん(普段は保健室の先生)のページで、コンドームに関する悩みの回答、種類、選び方、つけないリスクについて紹介しています。どれも人気が高く、たくさんの人に読まれています。

 ふあんふりーの悩み相談で多いのは、若年層。「ヒリヒリ痛む」「濡れているのに痛い、少量の出血を伴い不安が襲ってくる」という声もあります。コンドームについて正しい知識を持つことで、痛みから解放される人は少なくありません。

 では、その次に考えられる原因は? そう、早すぎる挿入や激しい接触です。相手にとって適切なタッチや挿入タイミングを習得するのは結構難しい。知識不足、経験の浅さから、女性側の受け入れ準備が整う前の挿入で痛みを与えてしまう。手荒なタッチで性器を傷つけてしまうこともあるようです。

 性交痛の原因は、まだまだあります。婦人科系疾患以外の原因をひとつずつ潰していけるよう、これからもヒントになる情報を発信できればと思います。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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