病気を近づけない体のメンテナンス

腰<上>腰痛に効く3つの「ちょいストレッチ」専門医が指南

腰痛を改善するには「腰のこり」を改善すること(C)日刊ゲンダイ

 特に原因不明の腰痛を繰り返している既往歴のある人や、コロナ禍のリモートワークで長時間座りっぱなしで仕事をしている人などに実践してもらいたいという。

 まずは「ストレッチ」から紹介してもらうが、いくつか注意点がある。「ストレッチは痛みが出るまで強く引き伸ばしてはいけません。あくまで『気持ちがいい程度』にとどめることが大切です。痛みが出るまで引き伸ばされると、『伸張反射』と呼ばれる防衛機構が働いて筋肉が収縮し、筋肉が伸びなくなるからです。また、反動をつけずにゆっくり引き伸ばしていくことも重要です。ストレッチは体を柔らかくするために行うのではなく、ストレッチ自体に筋力アップの効果があるのです」

 ストレッチの中でも特におすすめなのが、相撲の力士の基本トレーニングとされる「腰割り」に「ねじる動作」を付け加えたもの。元メジャーリーガーのイチロー選手が、打席に入る前に脚を大きく開き、背筋を伸ばして骨盤を落としながら肩をひねっている場面をテレビで目にしたことがある人も多いと思うが、あの動作を行う。やり方はこうだ。

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