「ロックダウン・シンドローム」という言葉は、昨年の5月ごろに登場しました。医学的に明確な定義はなされていません。
しかし、ロックダウンによって生じる人間の不安、悪心、鬱状態、不眠などに起因するものとされます。それに伴って、食道、胃、十二指腸に引き起こされる症状、さらには腹痛、下痢、便秘などの過敏性腸症候群、片頭痛などのさまざまな症状の総称と考えていいでしょう。
日本では、英国のようにロックダウン体制は敷かれませんでした。しかし、私のクリニックでも「胸やけがする」といった症状に加えて、便秘、腹痛、腹部の膨満感を訴える方が、例年よりも多くおられます。このような方々に、私は精神的なストレスを軽減するために、食事療法、軽いウオーキングなどの運動療法をすすめています。こういうケースでは、胃や腸に負担をかけないために野菜中心の和食がおすすめです。
ビートルズの食生活から学ぶ健康