時間栄養学と旬の食材

鯛はミネラル、ビタミン、DHA、EPAが豊富

朝にゴハンと食べるとシャキッとする

■朝にゴハンと食べるとシャキッとする

 時間栄養学として考えると「夜に食べるなら白身の魚の方がいいよ」とお話ししていますが、鯛の栄養成分を考えるとまさに「朝向き」の食材と言えます。鯛単品ではなく、ゴハンなどの炭水化物と一緒に取るようにすると朝にシャキッとする効果がUPします。

 天然のマダイ、キダイ、チダイはビタミンB群が少なめですが、脂質も少なく一切れ約31キロカロリー程度と低エネルギー。クロダイは唯一、皮膚、髪、爪などの再生や、老化原因のひとつである過酸化脂質を消し去る働きを持つビタミンB2が豊富です。

 このように、鯛の種類や取れる季節、養殖か天然によっても若干栄養価に差がありますので、目的に応じて選ぶのもいいでしょう。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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