Dr.中川 がんサバイバーの知恵

ワッキーは中咽頭がん克服も 化学放射線療法の副作用とは

ペナルティのワッキー(C)日刊ゲンダイ

 HPVは、子宮頚がんを起こすウイルスで、セックスによって男性も感染します。男性が感染すると、尖圭コンジローマや中咽頭がん、陰茎がん、肛門がんなどを発症しやすい。そのため、欧米でHPVワクチン接種は女性はもちろん、男性も対象に。

 日本も遅ればせながらHPVワクチンのひとつ、ガーダシルが、9歳以上の男性に適応拡大されています。その接種で中咽頭がんリスクは半分程度になりますから、男性も接種するとよいでしょう。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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