セックスが痛い

コンドームやローションは好みを話し合い2人で買いたい

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 セックスをする時に使うものは、男性が買う――。男女ともに何となく暗黙のルールが出来上がっていませんか?

 女性が恥ずかしい、買いづらい、詳しくないなどという背景もあるのかもしれませんが、お店でじっくり商品パッケージの説明を読むのは、だれしもハードルが高いものです。大抵は吟味せず、できるだけさっと手に取りレジへ持っていく方が多いかと思います。

 しかし、コンドームや潤い不足で使いたい潤滑剤は、2人で使うもの。一緒に選んだ方が納得のいくものが手に入るのは間違いない。ドラッグストアやバラエティーショップに2人で行って一緒に買うことができればいいですが、それが難しければ、ネット購入という手もあります。スマホやタブレットで、商品をあれこれ自宅で一緒に見られるのです。

 ネットで潤滑剤の商品レビューを見ると、夫が妻のために購入しているコメントがいくつもあります。今まで1人でパートナーのために買っていたものを一緒に選んで買えば、セックス自体への「一緒に」というコミット感もアップしそうです。

 ただ、選ぶ時には知識が大切です。コンドームだと、素材はラテックス製(天然ゴム)が多くを占めますが、それ以外にも薄さを売りにしているポリウレタン、柔らかく肌当たりのいいアイアール素材があります。どの素材を選ぶか、またペニスにマッチしたサイズか、スムーズなリアル形状か、ゼリーがたっぷり付いているかどうかで、セックスの時の痛みの有無も変わってきます。

 女性は、潤い不足でも、正体不明なものを体に入れたくないという思いがどこかにあるので、ローションを一緒に選ぶことは、安心感につながります。選ぶ時のポイントは、自然な分泌液と似た緩めの粘度。安心できる成分や好みの香りなどを話し合って選ぶと、実際に使う時に不安が減り、行為に集中できます。

 一緒に買う新習慣で、相手の意外な好みを知ることもできるかもしれません。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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