ただ、その頃は「この仕事やめよう」と思ったほど精神的に落ちた時期でもありました。ちょうどそのタイミングで初のドラマ出演のお仕事をいただいて「お芝居少しやってみれば」と背中を押されたような気がしたので続いているのですが、それがなかったらやめていたかもしれません。
■「休むときは休む」メリハリをつけないとダメ
じつは咽頭炎の入院のタイミングでもそのドラマの映画化のお仕事が入って、退院の3日後には撮影スタートでした。マネジャーが病室に台本を持ってきてくれましたが、入院中は一切台本を見ませんでした。入院をきっかけに、体を休めることの大切さを知ったからです。急きょお仕事を代わっていただいた諸先輩方のご恩に報いるためにも、ここは何も考えずにしっかり休まなければいけないと思ったのです。頑張るときは頑張り、休む時は休むというメリハリをつけないと、気付かないうちにストレスがたまり、心身が疲労して免疫力も落ちてしまうんだと学びました。
独白 愉快な“病人”たち