一番大きく変化したのは水を好んで飲むようになったことです。それまではコーラやジュースばかりで、水は眼中にありませんでした。しかも「飲み物=冷たいもの」から温かいお茶やスープも選択肢に入るようになりました。食べ物もこってり系専門でしたが、病院で出た和食がおいしかったので、魚やだしのうま味に目覚めました。
病気になって再確認したのは家族のありがたみです。母だけでなく、姉や兄も駆けつけてくれてジンとしました。退院後、母に「頑張らないで頑張りなさい」と言われたのが胸に響いています。頑張り過ぎてしまう私の性格を分かってくれているからこその言葉だったと思います。
実際、「オネエタレントは毒舌じゃなきゃいけない」とか「いつも強くなくちゃ」といった世間のイメージに自分を合わせてしまっていたことに気付きました。今はありのままの自分で、本当の気持ちから出た言葉を伝えるようにしています。
独白 愉快な“病人”たち