このドローイングは、体勢を変えると鍛えられる場所も変わる。両腕を上げて行うと、お腹の上の方の筋肉が鍛えられる。お腹をへこませた後に体を左や右にひねると、脇腹の筋肉が鍛えられる。
内臓脂肪を減らすためには、体の表面にある筋肉だけでなく、体幹部にあるインナーマッスルも鍛えるとより効果的。それは背骨・骨盤・太ももの骨をつなぐ「腸腰筋」のトレーニングだ。
「腸腰筋を鍛えると骨盤が安定して体の歪みが取れ、姿勢がよくなります。すると立っていても座っていても、自然にお腹の筋肉に力が入るようになり、内臓脂肪が付きにくく、減りやすくなるのです。腸腰筋を鍛える運動で最も効果的なのは『もも上げ運動』です」
【もも上げ運動のやり方】
①立っていても椅子に座っていてもいい。②背筋を真っすぐ伸ばして、お腹に力を入れて、左右のももを片足ずつできるだけ引き上げる。③ポイントは超スローペースで行うこと。3秒かけてももを持ち上げて、3秒かけて元に戻すようにする。④まずは1日、左右10回ずつを目安に行う。
次回は、心筋梗塞のもうひとつの原因となる「血管の痙攣」を予防する自律神経のセルフケアを紹介してもらう。
病気を近づけない体のメンテナンス