ビートルズの食生活から学ぶ健康

ジョンは息子に「週1回だけ」ハーゲンダッツを食べさせた

「食」へのこだわりが強い3人。左からショーン、ヨーコ、ポール(C)Time Life Pictures/DMI/The LIFE Picture Collection/ゲッティ/共同通信イメージズ

「週に1回、ハーゲンダッツのアイスクリームを食べることができる」

 また、時にはマクドナルドに行くこともあったようですが、甘いもの対策同様、回数は制限していたようです。精製された砂糖は食べさせず、ケーキを食べさせる時にもハチミツで甘味をつけたものを注文していました。ハチミツにはオリゴ糖が多く含まれていますが、小腸で吸収されにくく、血糖値の上昇を抑える性質があります。

 ここで、砂糖について簡単に述べてみたいと思います。まず白砂糖の特徴ですが、ほとんどがショ糖(スクロース)という単糖と呼ばれる甘味成分で、ミネラル分はほとんど含まれていません。さらにグラニュー糖は99・9%がショ糖。ショ糖はエネルギー源ではあるものの、カロリーが高いため、過剰な摂取は肥満、糖尿病のリスクを高めます。虫歯発生の原因でもあります。

■ショーンは「ご飯とみそ汁の食事」が大好き

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松生恒夫

松生恒夫

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

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