コロナ太りをなんとかしたいけど、コロナ感染リスクを考えるとスポーツジムに行くのは不安……という人もいるだろう。「ジムを休会している」「退会した」という話もよく聞く。
換気、消毒、マスク着用のほか、「hacomono」などの会員管理・予約・キャッシュレス決済システムによってスタッフと顧客との接触を極力減らしているジムも増えている。一方で、
いま注目されているのが“オンラインジム”だ。文字通り、オンライン上でジムのさまざまなレッスンを受講できる。
既存のスポーツジムが配信しているものもあれば、オンラインに特化したものもある。また、インストラクターが発信するレッスン内容をオンラインで受講できるライブ型、好きなレッスンを好きなタイミングで視聴できるビデオ型も。値段もまちまち。どんなものかと、記者が体験してみた。
受講したのは、業界大手「ルネサンス」のオンラインジム。気になるプログラムを事前予約すると、ZOOMのURLが送られてくる。時間になったら、URLをクリックすればOK。カメラはオン・オフどちらでも可能なので、「自宅でウエアも適当だし、化粧もしていないし」という時も気軽に参加できる。
その日は10数名が参加。カメラオフもいたが、ほとんどの人はカメラオン。インストラクターが「◎◎さん、調子はどうですか?」「★★さん、今日もご夫婦で参加ですね!」と名前を呼んで声をかけていた。
レッスンは30分間。ウォーミングアップのような動きから始まり、次第に息が上がる内容だ。とはいえ、ヨガマット1枚の上でできるものばかりでワンルームでも問題なさそう。ジャンプ系もなく、「足音ドンドン」がNGの住宅環境でも存分に楽しめる。
印象的だったのは、スタート前と同様に、インストラクターが名前を呼んで「頑張って!」「そこはできなくても大丈夫!」などと声をかけてくれるので、「1人でやっている感」がないところ。しんどくても、インストラクターの声かけによって「休まず続けよう」「手を抜かないでやろう」と自然に思えた。また、他の参加者の姿が写っているので、より一体感を覚えられた。「これだと3日坊主にはならないなぁ」と思った。
「オンラインでの配信はコロナ前から考えていたのですが、コロナを機に展開のスピードが速まりました。ルネサンスで大切にしているのは、オンラインでも双方向で一体感があるレッスン。音声でもチャットでもインストラクターと利用者が会話をできるようにしています。利用者からは、5分前までテレワークをしていて、スッとトレーニングができ、また仕事にすぐ戻れる。時間の使い方が変わってすごく良い、という声もいただいています」(ルネサンス担当者)
ひとり黙々と運動するのは無理……という人は、オンラインのレッスンを活用してコロナで増えた脂肪を落としていこう。