大腸がんは「痛くない検査」で早期発見と根治を目指せる

赤身肉が大腸がんの発生に影響を与えているといわれているが…

「大腸カプセル内視鏡は2センチほどで、くるくる回りながら大腸内を撮影します。視野角が内視鏡より広く、カプセルの両サイドにカメラが付いているため、内視鏡では見落としやすいひだの裏側にできた病変や平らな病変も撮影でき、診断能は非常に高い」

 メリットとして、口からのみ込むので痛みがなく、検査中も自由に行動できる。X線被曝がなく、大腸内視鏡検査に伴う偶発症の穿孔も発生しない。

 デメリットは、大腸内視鏡は病変が見つかったらそのまま治療できるが、カプセルではできない。改めて大腸内視鏡検査が必要だ。それでも便潜血検査に続く検査法として、受診のハードルが低い意味は大きい。

「カプセル内視鏡という選択肢があることを知らない人も珍しくない。ぜひこれで、大腸がんを早期発見してほしい」

 早期発見できる人がもっと増えれば、大腸がん死亡率は減少していくことは確実である。

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