コロナ太り解消に役立つ「お酢ダイエット」 第一人者が解説

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 厚労省の「国民健康・栄養調査」(2019年)によると、成人男性の3人に1人(33%)はBMIが25以上と肥満ゾーンに入っている。40~50代の働き盛り世代に限れば、ざっと4割が25オーバーだ。こうした人たちは、お酢の恩恵を受けられそうである。

 同研究では、体重と腹囲も、それぞれ1・6%、1・5%減少した。「つきやすくて落ちにくい」とされる内臓脂肪も4・9%減っている。

 内臓脂肪が蓄積した体形は「リンゴ形」と呼ばれ、男性に多い肥満タイプ。高血糖や高血圧などを引き起こす健康リスクを高めるだけに、健康診断のたびに気になっている中高年男性は少なくないだろう。それにしてもなぜ、お酢にはそんな力があるのか。小泉氏は「酢酸の働きによって、脂肪の合成が抑制される一方で、脂肪の燃焼も促進されるからです」と言う。

「お酢の主成分である酢酸は、肝臓で代謝される際にAMPKという酵素を活性化させることが分かっています。AMPKが活性化すると、細胞内で糖や脂肪の燃焼を促進する物質が増える一方で、脂肪酸の合成をつかさどり脂肪を蓄えるために働く物質の減少を引き起こします。そのため酢酸は、脂肪の燃焼促進と合成抑制の両面に関与していると考えられているのです」

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