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やたらと喉が渇く…何かの病気のサインでしょうか?

井筒琢磨医師(提供写真)

 骨粗しょう症の治療薬「活性型ビタミンD3製剤」にも血液中のカルシウム濃度を上昇させる効果があり、効果が過剰となった場合に、こちらも尿量を増やし、喉の渇きが表れるケースもあります。

 初期の慢性腎不全の患者さんも尿量が一時的に増えるため、喉が渇く原因となります。

 シェーグレン症候群は自己免疫疾患の一種で、唾液腺に障害をきたし、味覚障害やドライマウスを起こします。

 また、この時期に花粉症治療薬の副作用の一面として喉の渇きを訴える患者さんがいます。

 花粉症治療薬に含まれる抗コリン成分には、唾液の分泌を少なくする作用があるからです。花粉症治療の薬を飲み始めてから喉の渇きが気になるという方は、かかりつけ医に相談してみましょう。

 病気が原因で喉が渇く場合、別の症状も出てくるはずです。糖尿病や甲状腺疾患なら、生活習慣は変わらないのに、1カ月で2~3キロ体重が減ります。

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