コロナ後遺症「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」を疑う症状

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 一方で、山村医師は「ME/CFSについて正しく理解している医師なら、30分ほど患者さんのお話を伺い、一般的な検査で除外診断をすれば、9割方、診断できる」と指摘する。

■「脳がどんどん壊れていく感じ」という訴えも

 ポイントは5つの中核症状(脳の異常による症状)があるか。「激しい疲労」「労作後の消耗」「睡眠障害」「思考力・集中力・記憶力の低下」「起立性不耐症」だ。

「激しい疲労とは、厳密には“疲労”というのとはちょっと違い、歯ブラシを持つのもつらい、食事ができない、シャンプーすらできないといった状態です」

 労作後の消耗は、少し体調が良くなったからと出社して仕事をしたり勉強をしたりすることで、数時間後から翌日には寝たきりになるほど消耗するもの。

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