独白 愉快な“病人”たち

稲妻のような残像が…叶かずゆきさん語る脳動脈瘤との闘い

叶かずゆきさん(C)日刊ゲンダイ

 そしてカテーテルがある程度入ると、「今から造影剤入れます。お尻が熱くなりますので」と言われました。「は?」と驚いていると、ギリギリ我慢できるくらいの熱いお湯がズワーンと腰の辺りを通りすぎるような感覚がしました。一瞬ですが、かなり熱いんです。

 しばらくすると、「次は左目の辺りが温かくなります」の言葉とともに左目を熱いものが通りすぎ、「次は右目いきます」で右目もズワーンと熱さが通りすぎていきました。痛くはないのですが、稲妻のような残像が目の奥に残ってしまい、それがトラウマのように今でも時々フラッシュバックします。

 造影検査は50分ほどで終わり。ただ動脈に入れたカテーテルを抜いた後は、医師による10分間の止血と別室で4時間の安静が必要でした。その間、左足を動かしてはいけないと言われ、寝返りもできない状態。「つらかったらナースコールを押してください」と言われましたが、忙しそうな看護師さんを呼ぶのが申し訳なくて、トイレに行きたいのを4時間我慢しました(笑い)。

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