死亡別死因との関連では、男性で肉類の総量が最も多いグループ、そして赤身肉の摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループに対して心疾患死の死亡リスクが高くなっていました。
では、これらの結果から、肉類の摂取は控えるべきか? 私の意見は、「肉も魚も偏りなく食べてほしい」です。
糖尿病治療では、さまざまな食品をバランス良く取ることが非常に大事です。「絶対に食べてはいけない食品」はなく、同時に「これだけは絶対にたくさん食べなくてはならない」という食品もありません。強いて言えば、摂取量が少なくなりがちな野菜や海藻類、キノコ類などは意識して積極的に食べてほしい、というところでしょうか。
■女性はリスク低下傾向
高齢になると、フレイルやサルコペニア予防のために、いかにタンパク質をたくさん摂取するかが重要課題になります。
進化する糖尿病治療法