フレイルとは「加齢に伴い体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態」であり、サルコペニアは「筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態」。フレイルとサルコペニアの予防は、すなわち寝たきり予防になり、健康寿命を延ばすことにつながります。
ご存じの通り、肉類などの動物性食品は良質なタンパク質源です。「肉をたくさん食べている人は健康で長生き」という言葉を聞いたことがありませんか? 健康だから肉をたくさん食べられるのか、肉をたくさん食べられるから健康でいられるのか、どちらが正解かははっきりしないものの、タンパク質を十分に摂取し、何歳になってもアクティブに活動できている人は、健康で長生きしているという印象を私も持っています。
一方で、肉は飽和脂肪酸やコレステロールの含有量が多く、食べ過ぎると血液中の悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。だからこそ「肉も魚も偏りなく食べてほしい」のです。どれかが過剰になるのではなく、ほどほどに。魚にはEPA・DHAといった血液サラサラ効果や中性脂肪低下作用、脳神経再生作用などのある成分が豊富で肉からは取れません。
進化する糖尿病治療法