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お酒で酔いやすくなった…病気が隠れている可能性はある?

統合内科の工藤孝文氏(提供写真)

 胃や腸の消化器機能が低下しているときにも、お酒が弱くなります。お酒を飲むと、よく下痢をする、お腹が痛むといった症状が伴うときは、胃や腸の炎症や潰瘍が疑われます。

 また、めまい、ろれつが回りにくくなる、左手のしびれなどが伴う場合は、脳血管疾患の前兆かもしれません。アルコールが、脳の視床下部から分泌されている抗利尿ホルモンの働きを抑えてしまい、頻尿の症状をもたらします。それによって脱水症状になり脳の血流が滞る。脳に酸素が行き渡らなくなれば、脳梗塞といった脳血管疾患を発症します。

 ただし、こうした病気が隠れていても、ほとんどの方は「飲み過ぎただけ」と見逃してしまいがちです。お酒に弱くなったと感じると同時に、何か他の症状も加わるようなときは一度、医療機関を受診し、血液検査や肝臓のエコー検査を受けることをおすすめします。

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