今日何食べる?

旬のタケノコは血圧低下作用のあるカリウムを豊富に含む

タケノコ
タケノコ

 前回取り上げたフキノトウと並んで、タケノコも春を感じる食材だ。

 タケノコは旬が短く、食材として食べられるのは地下茎に芽が出て、地表に顔を出してから10日間ほど。

 春の採れたてのタケノコは香りも味もすばらしい。見かけたら、即ゲットしたい。

 一般的にタケノコの旬は4~5月くらいだが種類によって幅がある。日本で最もよく出回っている孟宗竹は3月中旬から5月中旬で、細身の淡竹は4月中旬から5月、やはり細身の真竹(まだけ/またけ)は5月から6月中旬、北海道や東北で採れる小さくて細い根曲がり竹は5月中旬から6月が旬になる。

 この根曲がり竹、関西出身の記者はつい数年前まで食べたことがなく、青森への旅行で初めて口にした。煮物、和え物、けの汁、炊き込みご飯、ラーメンの具材といろんな料理に入っており、軟らかく、歯応えも格別で、非常に美味だった。あぁ、早く青森で食べられる日が来てほしい……。

 タケノコには、血圧の上昇を抑えるカリウムが豊富に含まれている。不溶性食物繊維も多く、コレステロールの吸収を抑制したり、便秘を改善する。漢方でもタケノコは胃や大腸に働きかけ、便秘を改善すると考えられている。

 新鮮なタケノコ(ここでは流通量が多い孟宗竹)の選び方としては、皮にツヤがあり、みずみずしく、うぶ毛がフワッとしていて、太めでずっしりと重く、先端が黄色くて皮が開いていないもの。

 皮が黒っぽかったり、先端が緑がかっているものはえぐ味が強い可能性があり避けた方がいい。

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