ビートルズの食生活から学ぶ健康

ジョンの「プチ・ベジタリアン生活」と大腸がんリスクの関係

1977年、日本滞在時のジョン・レノン(右)とオノ・ヨーコ夫妻(C)共同通信社

 ジョン・レノンの「主夫生活」時代(1975~80年)の暮らしぶりはあまり語られていません。

 ジョンとヨーコは身体浄化のためジュースだけの食事法を行ったり、心身のバランスを取るためのヨガや瞑想などを行ったりしていたようです。

 80年9月の「PLAYBOY」誌のインタビューでは、記者の質問に対して、普段はマクロビオテック(玄米菜食)の食事を取っているものの、時には家族でピザを食べにいくこともあると答えています。

 しかし通常は、魚と米、丸ごとの穀物、野菜だけを取るように努力していること、バランスを考えつつ、その土地固有の食べ物(マクロビオテックで教える「身土不二」=土地の旬の食品や伝統食こそ体に良いという考え方)を中心に取ることを心がけつつも、時にはベジタリアン食以外のレストランで食事を楽しむこともあったようです。

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松生恒夫

松生恒夫

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

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