ビートルズの食生活から学ぶ健康

ジョンの「プチ・ベジタリアン生活」と大腸がんリスクの関係

1977年、日本滞在時のジョン・レノン(右)とオノ・ヨーコ夫妻(C)共同通信社

 いささか手前みそになりますが、この食のスタイルこそ、私が推奨する「健康的なプチ・ベジタリアン生活」そのものといえます。

 当時のジョン・レノンの生活ぶりをうかがわせる興味深い話があります。

「ミュージック・ライフ」誌の元編集長・星加ルミ子氏の記憶によるものですが、「ジョン・レノン その生と死と音楽と」(10年「文藝別冊」河出書房新社)で彼女は語っています。それによれば、77年、ジョン・レノン一家は日本に滞在しましたが、ニューヨークに帰る前日に行われたお別れパーティーでのこと。ジョンは以前よりもほっそりとしていましたが、こうコメントしたそうです。

2 / 4 ページ

松生恒夫

松生恒夫

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

関連記事