心不全の「和温療法」重症者が劇的に改善するケースもある

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「和温療法を受けると呼吸が楽になって動けるようになります。それによって、心不全の欠かせない治療である運動療法に積極的に取り組めるようになる患者さんも少なくありません」

 和温療法は基本的には病院で受けるものだが、自宅で応用する方法もある。脱衣所、浴室を事前に温め、湯船に張った41度のお湯で10分間半身浴する。上半身には冷えないようにタオルをかける。浴槽から出たら体をよく拭いて服を着て、毛布で体を覆い30分間横になる。最後に水を飲む。

「湯温が42度になると心臓に負担をかけるので危険です。41度という湯温は必ず守ってください」

 和温療法は、一般的なサウナとはまったく別のものだ。温度も、時間も、すべてエビデンスに基づいている。

 一般的なサウナで心臓病を治せる、と誤解してはいけない。

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