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長引く新型コロナ後遺症…ワクチンで症状が軽減した人4割

レストランの中を通り抜ける人たち(ニューヨーク)/(C)ロイター

 日本でも問題になっている長期にわたるコロナ後遺症。このつらい症状が、ワクチン摂取により軽減されるケースが報告され、注目が集まっています。

 アメリカでは、コロナに感染した人に後遺症が出る確率は10~30%とされています。現在、感染者累計が3000万人近くなっていますから、少なくとも300万人が何らかの後遺症を持っていることになります。

 コロナ回復後、数カ月から1年経っても、心臓や肺疾患などの後遺症から強いだるさを感じて学校や仕事に戻れなかったり、息切れや頭痛、下痢、味覚が戻らないなどの症状に苦しむ人は、「ロング・ホーラー」(長く引きずる人)と呼ばれています。大きな特徴は、感染した時は無症状だった人も含まれることです。

 こうした後遺症の救済のために立ち上げられた非営利団体「サバイバー・コープス」(survivor corps)が独自の調査を行ったところ、ワクチン接種を受けた600人のロング・ホーラーのうち、47%が症状は特に変わらないと答えたのに対し、39%が症状が軽減したと答えています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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