独白 愉快な“病人”たち

もう歌えないかもと涙…エドアルドさん多発性硬化症と闘う

エドアルドさん(C)日刊ゲンダイ

■たくさんの温かい言葉がいちばんの薬だった

 いちばん効いた薬は、ファンの方々のたくさんの温かい言葉でした。声やメールが届いて、「ひとりじゃない、みんなが心配してくれている」と思ったら、自然と力が湧いてきたのです。

 病院でもちょっとした良いことがありました。病棟フロアの談話スペースでテレビを見ながらくつろいでいると、偶然、私が以前出演したNHKの歌番組の再放送が流れ始めたのです。マスクで顔半分は隠れていましたが、私を見て「似てるね」とほほ笑む人がいたり、私がここにいるとは知らずに「この人、歌がうまいね」なんて話している人たちもいて、とても幸せな気持ちになりました。また、ブラジルでは歌仲間が私のためにライブ配信で寄付を集める活動をしてくれて、「治療費に」と送ってくれたりもしたのです。

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