しかし、このパターンも男性のテクニックによっても異なってきます。それは男性がオーガズムに達する最も一般的な方法は陰茎の性的刺激ですが、女性の場合は陰核(クリトリス)の刺激だからです。そのため、陰茎を腟に挿入して行う性交(ピストン運動)でオーガズムに達する女性は全体の半数に満たないとされています。
男性は1人の女性に対してうまくいった性交の仕方を、他の女性にも同じように適用しようとするためオーガズムに達しない女性がいるのです。女性がオーガズムに達するまで、平均で約20分間の刺激と興奮が必要とされ、陰核への刺激は必須といえます。
では、女性は興奮してくると、体がどのように変化していくのでしょうか。男性が勃起するのと同じで、女性の性器も充血してきて、陰核は大きくなり、大陰唇や小陰唇が腫れぼったくなります。そして腟と外陰部がゆっくりと濡れてきます。そして興奮が平坦になると腟の下3分の1が隆起し、オーガズム期にかけて腟の上3分の2が空洞状に拡張して男性の陰茎を受け入れやすくなります。いよいよオーガズム期に至ると、腟は平均0.8秒間隔で5~12回の規則的な収縮が繰り返されます。女性がイクときに「頭が真っ白になる」と表現されるのはこのときです。
男性のみなさんは女性の体をよく理解して、オーガズムの得られる性交に努めてもらいたいと思います。
専門医が教える パンツの中の秘密