ただし、痩せているからといって、いびきをかかないわけではない。日本人のSAS患者の3割は「痩せ形」であることが分かっているという。アレルギー性鼻炎などの鼻疾患がある人も、口呼吸が主体になるのでいびきが出やすくなる。また、年を取るほどいびきをかく人の割合は上昇する。
「それは加齢による筋肉の衰えが、舌にも影響してくるからです。舌の筋肉が緩くなると、舌が喉の奥に入ってしまう『舌根沈下』という現象を招き、気道が狭くなっていびきが出るのです。これは、痩せている、太っているとは関係なく、年を取れば誰でも起こり得ることです」
このようにいびきの原因はさまざまだが、軽症で「病院に行くほどではない」という人は、白濱院長が考案した「いびき解消メソッド」を試してもらいたいという。これは「就寝前の舌の筋トレ」「就寝時のシムスの体位」「起床後の1杯のみそ汁」の3つの習慣になる。
病気を近づけない体のメンテナンス