その結果、症状消失までの期間(中央値)はイベルメクチンを投与されたグループで10日、プラセボを投与されたグループで12日と、イベルメクチンを投与されたグループで短い傾向にありましたが、統計的に有意な差を認めませんでした。
つまり、イベルメクチンが新型コロナウイルス感染症の症状消失を早めるかどうかは分からないという結果です。少なくとも、重症化リスクを低下させたり、死亡リスクを減らすというものではありません。
治療効果に関心が集まったイベルメクチンではありますが、社会が期待しているほど大きな効果は得られないと考えた方がよいでしょう。
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