胃がんを本気で早期発見したい…バリウムではなく胃カメラを

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「胃がんは治療技術が確立されており、ステージ3A(ステージ3はA、B、Cの3つに分類)であっても、手術と抗がん剤で5割ほどは完治が期待できます。それなのに胃がんの死亡率が高いのは、早期発見のチャンスを逃している人が多いことが挙げられます」(前島医師=以下同)

 胃がんは、胃痛や胸焼けといった何らかの症状が出てくるのは進行してから。早期では自覚症状がない。つまり「胃の調子はまったく悪くない=胃がんでない」ではない。

「胃がんを早期発見するには、胃カメラの検査しかありません。バリウム検査でも不十分です」

 会社や自治体の健診・検診では胃カメラかバリウムか選択できる場合があるが、「バリウム検査では見つけられない早期胃がんもある。本気で胃がんを早期発見したいなら胃カメラ」と前島医師は強調する。ちなみに、蓮田病院では行政の検診以外、胃がんチェックはすべて最初から胃カメラ検査だ。

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