胃がんを本気で早期発見したい…バリウムではなく胃カメラを

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 胃カメラで慢性胃炎(萎縮性胃炎)が判明したら、胃がんの最大のリスク要因であるピロリ菌が胃粘膜にいる可能性が高いので、その検査を受ける。

 慢性胃炎がある場合、ピロリ菌検査は保険適用だ。ピロリ菌がいたら除菌治療となる。

「慢性胃炎があれば、ピロリ菌除菌治療後も、毎年胃カメラで胃がんのチェックをしてください。除菌しても、ピロリ菌による胃の粘膜の萎縮がすでに起こっているので、胃がんのリスクが高い状態は変わりません。むしろ除菌後の胃がんは見つけづらい。だから毎年胃カメラを受ける必要があるのです。もし今年見逃しても、翌年見つけられれば完治が見込めます」 なお、胃カメラは鎮静剤の使用によってつらさを大幅に軽減できる。

 胃カメラの検査時に鎮静剤を使用するか否かは病院によって異なるので、胃カメラを少しでも楽に受けたいと思う人は、事前に問い合わせるといい。

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