電話やFAXとは違い、写真を上げられるので、たとえば患者さんの傷の状態などをカラー画像で瞬時に確認できるのもポイント。医薬品や必要な物品が足りない場合の連絡ツールとしても使えます。またこれを使って、医師とご家族が直接会話することもできます。
そんな新しいコミュニケーションツールを駆使できる今だからこそ、より在宅医療が可能になった精神疾患の患者さんのケースを紹介します。
一人暮らしの60代後半の女性で、心臓の左右の心室を隔てる壁に穴が開いている心室中隔欠損症と、うつ病を患っています。月に1度はうつ病治療のため精神科の病院へ通院。生活保護を受給しながら要介護2の認定を受けています。
初めて自宅を伺った時、ご本人は自宅にいらっしゃるもののドアを開けてもらえず、結局その日は診療できず断念。それから2日後に患者さんと顔見知りのケアマネジャーと共に再訪しました。部屋の中に入ると紫煙が立ち込めています。聞けば、たばこを1日半箱程度吸うとのこと。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと