医者も知らない医学の新常識

肥満は薬で治る時代が来る? 糖尿病薬の使用で体重15%減

写真はイメージ(C)PIXTA

 今年の「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」という一流の医学誌に、このGLP―1受容体作動薬のひとつである「セマグルチド」という週に1回の注射薬を用いた臨床試験の結果が報告されています。それによると、1年以上の使用で体重は平均で15%近く低下し、問題のあるような強い副作用も認められませんでした。肥満は薬で治る時代が来るかもしれません。

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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