独白 愉快な“病人”たち

ダースレイダーさん 糖尿病で脳梗塞に…左目の視力も失って

ダースレイダーさん(提供写真)

 結果的に3週間出血が引かず、何も見えない生活をした後、失明のリスクもある手術を選択し、無事、右目の視力は0.8+乱視に戻りました。

 その後も腎臓の状態が悪くなって「何もしなければ余命5年」と告げられたり、2年前には救急車で運ばれて「あと数時間遅かったら死んでたよ」と言われるような経験をしてきました。

 でも、しんどいことは通過すると全部糧になる。僕は「病気は誰がいつなってもおかしくない通過儀礼」だと思っています。病気を通して新しい自分を獲得するんです。だから悪いことではないですし、むしろパワーアップした自分になれると捉えています。

 ヒップホップという表現の中で、僕は眼帯をトレードマークに「派手で元気な病人」の姿を見せていきたい。良くも悪くも特別扱いされる居心地の悪さや、浮いたり沈んだりする病人の気持ちを僕なりに発信していこうと思っています。

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