アウトドアブームで要注意の「毒虫」はマダニだけではない

キャンプでも注意を(写真はイメージ)

 ヤマビルに気づいたら、ためらわず皮膚から引きはがし、傷口のヒルジンをきれいな水で洗い流すことだ。そしてアルコールなどで消毒し、絆創膏を貼っておけば安心だ。

「ヤマビルがなにか悪い病原菌やウイルスを媒介することはありません。その点、さまざまな人獣感染症を媒介するマダニよりはマシといえるでしょう。ただし、傷口がかゆくなることがあるので、かかないように注意しなければいけません」

 最近は、登山者などがヤマビルを付着させたまま下山して、住宅街にまでヒルが出没する被害が出ている。昨年は小田急線の秦野駅(丹沢山地の登山口)にヤマビルが数十匹出現し、駅員がガスバーナーで焼き殺すという騒ぎになった。

 ディート入りの虫よけスプレーはある程度の吸血を防ぐことができる。ヤマビルが多くいるところに行く際には、携行しておくと安心だ。

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