Dr.中川 がんサバイバーの知恵

サンド伊達は早期発見 膀胱がんの血尿は痛みなしこそ注意

サンドウィッチマンの伊達みきおさん(C)日刊ゲンダイ

 膀胱がんのリスクは、喫煙です。膀胱がんのうち、男性は50%以上、女性は30%が喫煙によるとされます。愛煙家の伊達さんは、がんをキッカケに禁煙を検討しているそうです。

 特定の化学物質も膀胱がんのリスクで、飲酒との関連も指摘されています。特に飲酒で顔が赤くなる人は要注意です。これらのリスクがある方は1年に1回、検尿や尿細胞診を受けるといいかもしれません。

 一方、水分を取ると、膀胱がんのリスクが下がるという報告もあります。そのメカニズムは分かりませんが、尿に含まれる発がん物質の濃度が下がるためだと思われます。

3 / 3 ページ

中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

関連記事