進化する糖尿病治療法

「活動量計」が歩数を増やす 1日2000歩増で病気リスク低下

仲間がいれば継続しやすい

 活動量計やスマホのアプリなどがいいのは「見える化」できる点です。

 漫然と運動や食事改善を行っていては、長期継続は難しいでしょう。特に、肥満や糖尿病、そのほかの生活習慣病になった人は、もともとが運動習慣がなく、食事内容が偏っていたり摂取時間が不規則だったりする人が大半ですから。

「見える化」は、さまざまな形で行えます。腕立て伏せを今は10回しかできないけど、1カ月後には20回を目指すなど具体的な目標を立てるといいのです。

 ポイントは、いきなり大きな目標を立てないこと。「1年後に腕立て伏せ100回実現!」とするより、「膝つきの腕立て伏せで、1カ月後には胸が床につくくらいまでできるようにする」とした方がいい。

■仲間がいれば継続しやすく

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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