セックスが痛い

彼女が痛みに悩んでいるなら肩をなで、ぎゅっと抱きしめて

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 痛いの痛いの飛んでいけ~。子供の頃に転んでぶつけたあとを、手でさすりながら母親が言ってくれたおまじない。子供が早く泣きやむように言ったのかもしれませんが、本当に痛みが飛んでいった気がしたものです。皆さんも同じような経験があるのではないでしょうか。

 大人になって、うっかりどこかに頭や腕などをぶつけた時も、自然と手でさすります。デート中に起きたら、パートナーにさすってもらうことだってあります。痛みの程度によりますが、軽ければ手を当ててさするだけで、痛みが和らぎますよね。

 私が着目したいのは、このさする効果。子供じみているし、うさんくさく聞こえるかもしれませんが、先ほどの例のように、大人になっても、ケガをした時は自分でさするし、効果を感じているはず。

 婦人科疾患のないセックスの痛みでは、痛いと言われた時に、男性パートナーが痛い場所でなくても、肩や背中などをなで、抱きしめるだけで、不安だった気持ちが落ち着きます。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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