秒速薬膳でアッという間に健康に

セロリ・大根・ゆずで「気」を巡らせストレスを解消する

セロリと切り干し大根の中華風和え物(提供写真)

 コロナ禍が続き、何かとストレスがたまりがち。薬膳でストレスに強い体づくりを心がけましょう。

 ストレスがたまっている状態とは、中医学では気の流れが滞っている=「気滞」の状態と考えます。気の巡りは、西洋医学でいう自律神経に重なり、そのコントロールが利かなくなることでイライラ、情緒不安定といった症状が起こるのです。 気が滞ると、胸や脇に張った痛みがある、胃が張る、ゲップやガスが多い、女性の場合は生理前にイライラするといった症状が見られがち。とりわけ、「いつも喉に何かつっかえたような感じ」があったら要注意。これは「梅核気」といって、気の流れが滞り、梅の種が喉につまったかのように喉から胸に異物感がある症状で、自覚がなくてもストレスが相当たまっている証拠なのです。

 ストレスを解消するためには、とにかく「気を巡らせる食材」を取り入れることが肝心です。

1 / 4 ページ

池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

関連記事