秒速薬膳でアッという間に健康に

セロリ・大根・ゆずで「気」を巡らせストレスを解消する

セロリと切り干し大根の中華風和え物(提供写真)

 おすすめは「香り野菜」。セロリ、春菊、三つ葉、青じそ、パセリ、パクチーやハーブ類は、スッキリした香り成分が気の流れをよくしてリラックスさせる働きがあります。まさに、食べるアロマテラピー効果を発揮してくれるのです。

 とくにセロリがおすすめです。肝の働きを助けて気の流れをよくするとともに、興奮状態を静めてくれます。高血圧、目の充血の改善にも役立ちます。また、セロリは葉の部分に薬効が多いため、捨てずに使うこと。そして「香り」が気を巡らせるポイントなので、調理する場合は加熱時間は短めで仕上げましょう。春菊もイライラを解消して精神を安定させてくれます。安眠効果も高いので、気滞にありがちな、不眠、寝ても夢ばかり見て疲れがとれないといったタイプには、とてもおすすめです。

 また、香り野菜ではありませんが、大根も気を巡らせるとともに、下へおろす作用があるのでイライラのクールダウンに役立ちます。外食がちな人は、ぜひ「刺し身のツマ」は残さず食べること。青じそ、菊花、大根はすべて「ストレス解消食材」! もちろん“そえものパセリ”も忘れずに。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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