科学が証明!ストレス解消法

人間は悩んで当たり前!やらない後悔よりやる後悔を

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 たとえば、レストランでメニューが多過ぎて決められないときは、本日のおすすめにする。やる気が出ないときは、うだうだやらない理由ばかり考えていないで、「あとでやろうはバカヤロウ」と自分に言い聞かせて、とにかくやり始める。あるいは、やることを完全にルーティン化して、やらなければいけないことは自動的にやるように、やらないと逆に気持ち悪くなるくらいにする。考え過ぎる前に、行動を起こす癖を付けてしまえばいいのです。

 コーネル大学のギロビッチは、「やったことに対する後悔は短期的に大きいものだが、やらなかった後悔は長期にわたってさらに大きな後悔を生み出す」という研究結果(1991年)を報告しています。

 対面、電話、アンケートなどさまざまな方法で老若男女を対象にデータを集めたところ、やらなかったことに対する後悔を、人はより覚えているという結果になったそうです。つまり、やらない後悔よりやる後悔の方が望ましい。考え過ぎて、その上でやらないという選択肢がもっとも心に負荷がかかるというわけです。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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