たとえば、レストランでメニューが多過ぎて決められないときは、本日のおすすめにする。やる気が出ないときは、うだうだやらない理由ばかり考えていないで、「あとでやろうはバカヤロウ」と自分に言い聞かせて、とにかくやり始める。あるいは、やることを完全にルーティン化して、やらなければいけないことは自動的にやるように、やらないと逆に気持ち悪くなるくらいにする。考え過ぎる前に、行動を起こす癖を付けてしまえばいいのです。
コーネル大学のギロビッチは、「やったことに対する後悔は短期的に大きいものだが、やらなかった後悔は長期にわたってさらに大きな後悔を生み出す」という研究結果(1991年)を報告しています。
対面、電話、アンケートなどさまざまな方法で老若男女を対象にデータを集めたところ、やらなかったことに対する後悔を、人はより覚えているという結果になったそうです。つまり、やらない後悔よりやる後悔の方が望ましい。考え過ぎて、その上でやらないという選択肢がもっとも心に負荷がかかるというわけです。
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