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免疫を回避する?東大科研グループが「新たな変異株」を発見

「まん延防止等重点措置」適用対象は10都府県に(C)日刊ゲンダイ

 現在注目されている変異株、いわゆる英国型、ブラジル型、南ア型もそれらの部位に変異があり、3つ全ての変異株に共通している「N501Y」変異は感染効率の向上に寄与していると考えられていて、ブラジル型、南ア型で見られる「E484K」は抗体からの免疫から逃避に関わっているとわかってきた。

 仮に、これらの変異株に「L452R」が加わったらどうなるのか?

「確かに『N501Y』変異や『E484K』変異と同時に『L452R』変異を持っている変異ウイルスは確認されています。一方で、現在のところその頻度は低いと考えられ、また実験的にその変異の効果について検証されていないため詳細はわかりません。一方で、インドを中心に『L452R』変異と『E484Q』変異を持つ変異ウイルスが見つかっているとの報告もあり、そのあたりはとても興味を持っています」

 ちなみに、「L452R」を持った変異ウイルスは日本国内では4月、沖縄で1人の感染が確認されているが、それはたまたまゲノム研究で発見されただけで、検査キットのない現在は、その広がりを検出できないという。

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