巻き爪の痛みとサヨナラできる正しい治療法 専門医に聞く

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 一方、医療機関の矯正治療は現在、ワイヤを用いて変形を矯正する治療が主流。陥入爪であれば薬物治療や爪甲を部分的に除去する外科的処置などで炎症を鎮める。

 ところが、外科的な処置や矯正治療を積極的に行う医療機関は少ない。手間がかかるが保険点数が低いのが一因だ。

「近年はフットケアサロンなど医療機関ではない場所で、セルフケアで使うような商品なども用いながら、医療機関で行う矯正治療よりはマイルドな矯正やケアを行うところも増えています。巻き爪治療に積極的な医療機関が少ないことを考えると、非医療機関の利用も個人的には悪くないと考えています。ただ、もっと別の治療が必要な患者さんに、その情報が伝わっていないケースが多々見受けられるのです」

 巻き爪が起こる原因には、遺伝的要因と環境的要因がある。

 親が巻き爪であれば、子供もそうであることがよくある。そこに環境因子が加わり、巻き爪になる。環境因子では、先の細いヒールやサイズの合わない靴による爪への圧迫、歩き方、深爪が挙げられる。

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