身近な病気の正しいクスリの使い方

五月病が長引くようなら漢方薬を試すのも選択肢のひとつ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 五月病の対処法は、ストレス発散、リラクセーション、誰かに相談して解消するのであればベストといえます。しかし、それができずつらい気持ちが長引く場合には、専門医に相談してカウンセリングや抗うつ薬などの治療を受けるのもよいかもしれません。

「病院にはかかりたくない」という場合の選択肢のひとつとして、漢方薬を試してみる手もあります。柴胡加竜骨牡蛎湯という漢方は、緊張やイライラを緩和し睡眠の質を改善することで、軽いうつ症状や意欲の低下などに効果があるとされています。五月病かも……と思ったときには検討してみるのもよいでしょう。

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神崎浩孝

神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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