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日本のコロナワクチン接種の遅れ 米国メディアも今後に懸念

日本はいまだ1%の接種率(代表撮影)

 また、ワクチンを海外からの輸入に頼っていることも遅れの理由のひとつとして挙げられていますが、そもそも科学とテクノロジーの国として知られる日本に国産のワクチンがないことが、意外に受け止められているようです。

 さらに、東京を中心とした感染の第4波がいつ収束するのか、また国民の大多数がワクチン接種できるのがいつになるのかメドが立っていないと、複数のメディアが報道しています。

 日本人の7割が今年の東京五輪開催に反対していることも知られ始めています。CNN電子版によれば、入国する選手に優先的にワクチン接種すべきという声もあったが、国民の反対で実現せず結局接種を推奨するにとどまったこと。選手がワクチンを受けていなければ、多くのボランティアが感染リスクにさらされると批判する専門家の声があったことも伝えています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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